私の名前は高坂千愛(たかさかちあ)。

高校2年の16歳!

そして、

「そういえば千愛、あいって呼ぶのいい加減やめてよ」

ぷくっと頰を膨らませる彼は、

幼なじみの澄風愛(すみかぜちか)。

初めて会った時に付けてた名札に書いてあった、

“愛”をあいって読んで以来、

ずっとそう呼んでしまっている。

「ごめんごめん、直そうとは思ってるんだけど」

「絶対うそだ。千愛のばか」

プイッとそっぽを向いたけど、

可愛すぎて、正直逆効果。