幼なじみのイケメン御曹司に独占されてます。

わっ、そうだ、ここ通学路……!

こんな真っ赤な顔もう誰にも見せたくないっ!

「あああいっ、私先に行くねっ!」

「えっ、千愛……っ」

「愁もまた後でねっ」

私はそれだけ言うと、火照った顔を冷ますように

全速力で風を切っていく。

「ちか、寝癖なんてなかったよ?」

「……うるさい」

愁とあいが、そんな会話をしているとはつゆ知らず。

恥ずかしさや胸のドキドキを吹っ切るように、

校門まで一目散に走って行った。