私を見て驚いたような顔をすると、

とたんににっこりと笑顔をつくる。

「おはよっ」

「お、おおおはようっ」

わー!なんかすごいどもっちゃった!

焦りでだらだらと汗が流れるのを感じていると、

なぜか愁がフッと微笑んだ。

「しゅ、愁?」

「ううん?千愛ちゃん、ほんとかわいいね」

なっ……!

さらりとした口説き文句に目をパチパチさせていると、

あいが愁を睨む。

「……愁、千愛を困らせたいなら一人で登校して」