「はい、完成!どう?」

「おお〜……」

なんか、美梨ってメイク上手。

あんまり濃くなくてナチュラルにしてあるし、

なのにチークもリップも綺麗に色づいてる。

「美梨、ありがとう」

「これくらいおやすいご用!
澄風くん、そろそろ来るかな?」

「うん、多分そろそろ……」

そう言ったところで家のチャイムが鳴る音がして、

続いてママがドアを開けた音。