「……それにさ」

スッと私の耳に口を寄せるあい。

ドキンっ……

「僕が選んだドレス、着てほしいな?」

低音で、ささやくようにそう言ったあい。

顔が真っ赤になっていくのがわかって、

思わず顔をそらすとフッと妖しげに微笑まれる。

心臓が早鐘のように鳴って、

なんだかすごくドギマギ。

ど、どうしよう、心臓に悪すぎる……

それになんか断れない空気になってきてない?