幼なじみのイケメン御曹司に独占されてます。

階下に降りると、

ママがため息をついて私を見る。

「寝癖、ついてるわよ」

「えっ」

さっき鏡で確認したのに……!

慌てて髪を手櫛でといていると、

あいが一瞬フッと笑って私の髪に触れる。

「ここ」

「っ……」

優しく髪を整えられて

心臓がドキンっと音を立てる。

「よし、綺麗になった〜」

「あ、ありがと……」

嬉しそうに笑うあいに、

つい顔を背けてしまう。