「あいのクラスももう終わったんだね」

「うん!早く帰ろーよ」

チラッと賀川くんを見てそういうあいに、

うんっと頷く。

「ちょっと待ってね、今賀川くんが……「や、やっぱりいいや!ごめん!」

「え!?」

って、呼び止める間もなく行っちゃった。

「なんだったんだろう?」

「さあ、まあどうでもいいんじゃない?
ほら、帰ろ!」

腕を引いてそう言うあいに、

強引だなあなんて思いながら

一緒に昇降口に向かった。