男子数人と一緒にいた賀川くんは、

私を見ると男子の中から離れてこっちに来る。

「休憩?」

「うん。賀川くんも?」

「俺は午後からだから、フリータイム満喫してるところだよ」

あ、そうだったんだ。

「……あのさ、よければこの後一緒に回らないかな?」

「え?」

賀川くんと?

でも後ろに男の子たちいるし、

賀川くんを待ってるんじゃないのかな?