千愛side

「これ、5番のテーブルに!」

「ホイップそろそろ切れそう!買い出し係りの人お願い!」

……多忙。

繁盛は嬉しいけどすっごく忙しい。

もうほんと、恥ずかしいだのなんだの言ってられなくて、

私もお店の中を走り回る。

「千愛、そろそろ休憩でしょ?」

「え?あ、もうそんな時間だったんだ」

美梨にそう言ってエプロンを外す。