……可愛すぎか。

いや、もはや兵器っていうかさ。

歩く兵器。

あれで接客とかするわけ?

……許せねぇんだけど。

「澄風くんってば!」

パンっと手を叩く音でハッと我にかえる。

「……なに」

「いや、“なに”じゃなくて……」

ため息をつく西沢に、ふいっと顔を背ける。

「さっきの続き。賀川が何か動くかもしれないって……」

「ああ」