幼なじみのイケメン御曹司に独占されてます。

「ご、ごめんねっ、今日みんなに助けてもらってばっかりだなって思って……賀川くんも、みんなも優しいなって」

必死で言い訳していると、賀川くんはふと目を伏せる。

「賀川くん……?」

「あ、いや……澄風くんも、今日高坂さんのこと助けてたなって思ってさ」

あ……

「まだ仲直りしてないの?」

「……うん。
話をしたのも今日が久しぶりで……」

賀川くんの眉がピクリと、

どこか満足げに動いたのには気付かずに私も顔を俯かせる。