幼なじみのイケメン御曹司に独占されてます。

そう考えると、

黒い感情が一気に押し寄せてきて。

真っ黒に染まった俺の心にとどめをさすように、

千愛の真っ赤な頰が俺の目に映る。

ドクンッ……

……なんだよ、その顔。

ぐっと拳を握っていると、

賀川はフッと微笑み、千愛は頰を膨らませて自分の教室に入って行く。

焦り、怒り、嫉妬……

賀川がふと、こっちを見て

俺と目が合う。