顔をあげて賀川くんを見てから

時計をみてハッとする。

「委員会!」

「うん、そろそろ始まるから呼びに来たよ」

わー!しまった!

「ごめんねっ、ありがとう!」

「いえいえ」

優しく微笑む賀川くんに、

慌てて席を立つ。

「じゃあ美梨、また明日!」

「はーい」

そう言った美梨に頷いて、委員会の教室に向かう。