幼なじみのイケメン御曹司に独占されてます。

そこで言葉を区切った。

……ううん、続けられない。

私のすぐ後ろにあるシートに手をついて、

間近に迫った綺麗なあいの顔に、

言葉が、出てこなくて……

「……千愛」

ささやくような声にビクッと体が跳ねる。

「ななな何っ?」

ドギマギする心を落ち着かせて、なんとかそう返すと、

「あいつに、もう関わらないで」

……え?

「ど、どうして?」

「どうしても。
ね?僕からのお願い」