嬉しいけど、今更素直に喜べない。




いつの間にか愛情表現が出来なくなってる気がする。





『今欲しいものないよ〜

お父さんとお母さんが選んでよ!』





お父さんはちょっと嫌だけど、お母さんならいいプレゼントくれそう。





「それ1番困る奴だよな〜

なぁ、お母さん〜」






「まぁ、いいじゃないの。

選ぶのも楽しいわよ?」





この時の私はワクワクしていた。




幸せだったはずの時間が、思い出になるはずだった時間が苦しい時間になるとは知らずに。





この時の私は気付きもしなかった。




気付いていれば、私は何も失わずに済んだかもしれないのに。




「明日の夜楽しみにしとけよ!

父さんがめぐのプレゼントを選んでやるから!」




「楽しみにしてなさいね〜


もう遅いから寝なさい。」




明日が待ちきれなくて、布団に入った私は全然寝れなかった。