俺はすぐ、アイツのあとを追いかけた
そして...


「おい、お前」

「あぁ?」
「誰よお前」

「俺は晴空。」
「アンタさっき、華先輩泣かしてたでしょ」

春は怪しげに俺を見る。

「だったら何?」
「あ、お前あいつの事狙ってんの?」
「やめとけやめとけ、めんどくさいぞー」

その言葉を聞いて俺の中で何かが切れた。

「っざけんな...」

「は?」

「ふざけんなって言ってんだ!」
「お前は華先輩が好きなんじゃねぇのか!?」

「熱くなんなよ少年、遊びに決まってんだろ?」

なんだこの男は...
こんな男に華先輩は...
殴りたいところを、グッとこらえる...

「俺がお前に勝ったら、華先輩に謝れ」

「は?」
「お前1年だろ?俺が負けるわけねぇよ」

見下して、勝ち誇ったような顔で言う

「じゃあ、受けるな?」

「あぁ、受けてやるよ。」
「ま、勝ち残れたらなー」

絶対優勝してやる...