練習に打ち込んで、1ヶ月
とうとう、本番になってしまった...
私の実力がどこまでいくか分からないけど、本気でやろう

「先輩」

「あ、晴空くん...?」

「今日優勝したら、また告白しますから」

「う、うん...」

そういえば、返事考えてないや...
どうしよう...

「よう、華」
「久しぶりだな」

私は耳を疑った...その声は、元カレの春の声だったから...

「は、春...?どうしたの...?」

「どうしたじゃねぇよ」
「お前さ、LINEとかしつこい、もう俺に関わるな」
「分かったな?」

「そんな、ひどいよ...」

春は、やり直そうって言いに来たんじゃないんだ...
期待したのが馬鹿だった...

「大体よー、お前全然触らせてくれないし、キスもさせてくれないしよ」
「そんなヤツと付き合って我慢出来るわけねぇだろ」

そん、な...
声が、出ない...

「そういうことするだけが付き合うってことなの...?」

なんとか出た...
え...?怒ってる...?

「うるせぇよ!」
「とにかくもう関わるな!」

私はその場でただ泣くしかできなかった...
悔しい...けど、試合に戻らなきゃ...







【晴空side】
「さてと、女子の試合見に行くか...」

先輩に告白するためにも、今日は優勝しなきゃな...
あ、アレは...?

先輩と、男...?
しかもアレ、優勝候補の...
春ってやつだよな...

「そういうことするだけが付き合うってことなの...?」

先輩、泣いてる...?
アイツ、もしかして、元カレ...?

「うるせぇよ!」
「とにかくもう関わるな!」

あ...今すぐ、先輩の元へ駆け寄っていきたいけど...
それよりもやることがある...!