「ねぇ、光...」

少し落ち込んだ声で話しかける

「んー？どうしたの？」

「男子が苦手ってダメなのかな...」

急に光がキョトンとする

「あははははw」
「ダメなわけないじゃんw」

「そのくせ付き合おうとするのってダメなのかな...？」

光は、私の過去を知っている唯一の親友だ。

「大体、アンタ喋るのは平気じゃん」
「触られるのが嫌なだけでしょ？」
「ま、それを言わなかったのはダメだけどねー」

的確なアドバイスが胸に刺さる...

「うっ...反省してます...」

「まだ、忘れてないの？春(ハル)のこと...」

申し訳なさそうに光が言う

「うん...」

「あんな身体目当ての男やめた方がいいと思うよ？」

それは、分かってるんだけどな...

「とりあえず、今は忘れて、試合に集中しなさい！」
「じゃあ、私はここでバイバイよ」

いつの間にか光の家に着いていた

「うん、バイバイ...」

悲しんでも仕方ない...
試合を本気でやろう...