「せっかくプレゼントしてもらったのに、なんで今日まで着なかったの?」
「だって、こんな可愛い服着て育児してたら汚れちゃいそうで…だから、いつかたっくんとデートする機会があれば着ようと思ってしまっておいたんだ」
「…そっか」
至って冷静に言葉を返したものの、朱里の健気で可愛い発言が嬉しすぎて軽く昇天していた。
まだデート始まってもいないのに既にドキドキしてるってどういうこと?って自分でも思うけどね。
「行きたいとこ決めた?」
「うん、決めたよ」
今日のデート、朱里はきっと歩夢が一緒だと行けないようなところに行きたがるんだろうな。
例えば、オシャレなフレンチレストランとか。
あとは…ロマンチックな夜景を見たりとか。
つまり、大人のデートってことね。
この破壊力抜群のワンピで大人デート…たまらない。


