「たっくん、お待たせ~。準備できたよ」
「じゃあ出掛けよっ…、か」
数分後。そのまま飽きることなくフォルダを漁っていると、後ろから聞こえてきた朱里の声。
反応するように振り向いた瞬間…
思わず言葉に詰まってしまった。
俺のシャツを着た朱里も相当可愛いけど…
まさに今、朱里が着てる白い花柄シフォンワンピースもかなりの破壊力だ。
ふわっふわしてて本物の天使みたい。
「この服、どうかな?」
「可愛すぎてヤバイね。こんな服持ってたっけ?」
「去年の誕生日にね、凜ちゃんがプレゼントしてくれたの」
「凜ちゃんが…」
そういえば凜ちゃん、アパレル関係の仕事してるんだっけ。それで毎年朱里の誕生日に服とか靴をプレゼントしてくれるのか。
相変わらずブリブリクネクネしてる凜ちゃんだけど、センスはあるみたい。


