「たっくん…降ろして?」
「ダーメ。朱里こないだ動物園で言ってたじゃん。俺に抱っこしてほしかったんでしょ?」
「あ、あれは冗談なのに…」
「そうなの?じゃあこれは可愛いって言った罰ってことで」
「そんなぁ…」
今日は私がたっくんを甘やかすつもりなのに。
いつもの如く甘やかされてるような気がするのは…気のせい?
抱っこされたまま身動き取れずオロオロする私をたっくんは涼しい顔して見てるし…は、恥ずかしい…
「た、たっくん、私、重いから…」
「ううん、ちっちゃくて軽いよ。朱里って歩夢と大して変わらないかも」
「それは言いすぎでしょ…私もう大人だよ?」
あっくんと変わらないなんて、たっくんから見た私ってどれだけ小さいの?
お世辞でもなく割と真面目にそんなことをサラリと言ってのけるたっくんは、昔からほんとに変わらない。


