愛しい気持ちが溢れ出し、洗い物なんて放ったらかしにしてたっくんの方に振り向いた。どうしてもたっくんに抱きつきたくなったから。
洗い物で濡れたままの手を気にすることもなく背中に回し、ギュッときつく抱きしめた。
普通に考えたら恥ずかしい事してるって分かるのに…
考えるよりも先に体が動いてしまった。
「たっくん、可愛い…」
可愛いなんて男の人が言われたらきっと嫌なんだろうけど、いつもの冷静さからは想像もつかないほど甘えたなたっくんは可愛くて…
こんなたっくんを知っているのは私だけって思ったら余計に愛しくなるんだ。
「俺に可愛いなんて言っていいの?」
「え?ひゃっ…!!」
突然形勢が逆転して、たっくんが軽々と私を持ち上げるものだから思わず変な声が出てしまった。
大人になっても抱っこされちゃうなんて…
それに、いつも軽いあっくんを抱っこしてるんだもん。
重いなんて思われたら…恥ずかしいよ。


