「あー、あまりの衝撃に酔いも醒めたわ。小春、ビール!あとつまみ!」
フラフラしながら立ち上がり、なんとか椅子に座り直した諒介さんがキッチンにいる小春ちゃんに向かって叫ぶ。
こういうとき、朱里ならきっとニコニコしながらお酒を持ってきて、おつまみも作ってくれるんだろうけど…
どうやらそれは、矢吹家では通用しないらしい。
だってキッチンから顔を覗かせた小春ちゃんは、正に鬼の形相。
「このバカちん!何本飲んだと思ってんの!明日も仕事なんだから今日はもうダメっ!」
「ケチくさいこと言うなよ。あと1本だけいいじゃん」
「ダメっ!却下!諒ちゃんがそんなのだから雪音を歩夢に取られちゃうんだよ」
「うっ…」
あの諒介さんでも雪音ちゃんには甘いし、小春ちゃんには頭が上がらないみたいだし…
すっかり女性陣に押されちゃってる感じかな。
まぁ、それでもすごく幸せそうなんだけどね。


