「そうだ。これ今度うちの会社が発売する新商品。女の子向けだけどいるか?」
食後、思い出したようにリュウジくんがゴソゴソと紙袋から出したその玩具に私は釘付け。
当然だけど、うちにあるのは男の子向けの玩具ばかり。
保育園に勤めていたときも、玩具は男女兼用のシンプルなものだったり、手作りのものが主流だった。
リュウジくんの会社が作る男の子向けの玩具は、色もデザインもシンプルで飽きが来ないのが魅力的だなって思ってたのに…
「か、可愛い…女の子の玩具ってこんなにカラフルなの?」
「まぁ男の子よりは華やかで可愛らしいデザインのが多いよな。いるか?」
「いる!飾っとくだけでも可愛いしね。でもこんなに可愛い玩具見ちゃったら女の子も欲しくなるなぁ…うん、やっぱりたっくんに今度言ってみよっと!」
特に深く考えることもなく呑気に笑いながらそんなことを口にする私に、ユメちゃんとリュウジくんはヒソヒソと小声で話し始める。
「ほら、この子はこうやって無自覚に拓海くんを誘惑するんだから悶絶だよね。やっぱり天然は厄介だな」
「拓海、大爆発してすぐに二人目できたって報告ありそうだよな…今度から赤ちゃん向けの玩具も持ってくるか」
「ん?二人ともコソコソ何話してるの?」
「「いや、なんでも…(拓海様ファイト…!)」」
「???」


