「しんどいけど、赤ちゃんがお腹の中で成長してる証なんだって思ったら辛い悪阻も…」
「ちょっと待って。悪阻って何?朱里妊娠してるの?」
「え?気付いてたんでしょ?」
「いや、全く…」
「そうなの?てっきり気付いてるのかと…」
「じゃあ…できたの?」
「うん、赤ちゃん…できた、みたい…」
その言葉を改めて口にすると、感極まって涙が出てしまった。
愛する人との子供を、また授かれたことが嬉しくて嬉しくて…
涙を流しながらたっくんの胸に飛び込んで、喜びを噛みしめるようにギュッと抱きついた。
「…ほんと?」
「うん。まだ病院には行ってないけど検査薬で陽性が出たの」
「やった…やった…!」
上から聞こえてきた声に埋めていた顔を上がると、目に飛び込んできたのはポロポロ涙を流しているたっくんの姿。
何年かぶりに見た泣き顔はすごく綺麗で…
その一粒一粒が愛おしくてしょうがなかった。
それからどれくらい泣いていたのだろう。
あっくんの時と同じように、暫く抱き合って二人一緒に大号泣した。
新しい命を授かったことで知る喜び。
体調はその都度違うみたいだけど、喜びの大きさは何度目だって変わらないんだ。
だって、たっくんがいて、あっくんがいて、この子がいて、私がいる。
それだけで、こんなにも幸せな気持ちでいっぱいになるのだから_______


