「あっくーん、パパとお風呂入ってきて」
「わーい!パパとおふろー」
朱里の呼びかけで無邪気にキッチンへ駆けてきた歩夢が愕然とする俺に気付くはずもなく。
上機嫌に俺の手を取り、それをグイグイ引っ張られながらバスルームへと連れて行かれた。
とりあえず臭いは洗えば消せるはずだから。
念のため3回洗えば絶対大丈夫。
どこまでもポジティブでしつこい俺は、お風呂上がりもう一度朱里にくっついてみようと決意を固めていた。
……それなのに。
「…うっ、たっくん離れて…」
「えー…3回じゃ足りなかったか…」
お風呂で頭と体をピカピカに洗い、ソファーに腰掛けている朱里の隣に座っただけでこれ。
強靭なメンタルを持ってる俺でも、愛する朱里にここまで拒絶されると…
さすがに凹む。


