ごちゃごちゃ考えれば考えるほど余計に不安になって、朱里を抱きしめる腕にグッと力を込めた。
でも、これがダメだった。
「…うっ、たっくん離れて…」
「え?なんで?」
「に、匂いが、」
「匂い…?」
「もう、無理っ…!」
何故なら、朱里はすごい勢いで俺の腕を振り払うとそのまま口元辺りを押さえてトイレの方へと猛ダッシュして行ったから。
これには呆然とするしかない。
匂いが無理って…どういうこと?
俺ってそんなに臭いってこと?
たしかに今日補習した教室はクーラー付いてなくて汗掻いてたけど…
え、そんなに?
嫌われた原因は構いすぎと、加齢臭…
…………。
ヤバイ、俺本当にもう生きて行けそうもない。


