十日月夜のおとぎ話

キーボードの手を休め、机のちょうど横にある窓から外を眺めた。


いつの間にか東の空が白み始めている。



今日は新月。

そこにあるのに目に見えないお月様。


――今はどこらへんにいるのだろうか。





あたしは見えもしないその姿を……


明け方の空に探した。