十日月夜のおとぎ話



《やめてってば!》



その間、ノゾムの言葉に誘導されるように、あたしの頭の中にはある映像が浮かび上がっていた。

あたしはそれを掻き消すようにキーボードに指を叩きつけた。


だって…

その時、あたしの頭に浮かんだ男は……




――“サク”だったから。