あたし達は別れた今も、お互いのネクタイを返せないでいる。
だから、二人ともいつもノーネクタイなのだ。
「――今、何想像してた?」
その声にハッとすると、すぐ目の前にサクの顔があった。
「なっ……何も」
目を逸らさなきゃ…
頭はそう命令するのに、体が言うことをきいてくれない。
もうどうすればいいかわからず、泣きそうになって、ただサクを見つめ返した。
「……なぁ。なんでオレが新しいネクタイ買わないか、考えたことある?」
だから、二人ともいつもノーネクタイなのだ。
「――今、何想像してた?」
その声にハッとすると、すぐ目の前にサクの顔があった。
「なっ……何も」
目を逸らさなきゃ…
頭はそう命令するのに、体が言うことをきいてくれない。
もうどうすればいいかわからず、泣きそうになって、ただサクを見つめ返した。
「……なぁ。なんでオレが新しいネクタイ買わないか、考えたことある?」


