十日月夜のおとぎ話



――サクはずるい。


そうやっていつも土足で人の心の中に勝手に踏み込んで……

掻き乱して行くんだ。



「もう……アンタ達、何なの?」


はぁ……と大きなため息をついたミツキが呆れ顔で言う。



「別れてもその甘い雰囲気は……。つか、なんか絡みがエロいよ、サク」




そう。

あたし達は三ヶ月ほど前まで、カレカノという関係だった。


別れた原因はサクの浮気。