十日月夜のおとぎ話

サクに指摘されたあたしは、また垂れそうになったソフトクリームを慌てて頬張った。


「プッ……」


サクとミツキがあたしの顔を見て、同時に吹き出した。


「な、何よぉ……」


「お前はガキかっ!」


サクの手がスッと伸びてこちらに向かってくる。

細くて長い、キレイな指先が徐々に近づき……


やがて唇に触れた。

その指の感触に、あたしの心臓はビクンと跳ねる。




な、何……?