十日月夜のおとぎ話

「あっ! ほらっ! 早く食べないとクリームが溶けるって!」


ミツキの声に驚いて自分の手元をみると、

溶けかけたクリームがコーンに垂れそうになっていた。


慌てて顔を近づけようとしたその時、

視界の中にソフトクリームを遮るものが入ってきた。


それが人だとわかった瞬間……

その人は大きな口を開けるとあたしの代わりにクリームをかっさらった。






「サク……」