十日月夜のおとぎ話

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「……ナ? ――おーい! ルナってば?」


その声にハッとすると、すぐ目の前でミツキが手を振っていた。


「あれ? あたし今寝てた?」


「うん。寝てた。信じらんない。ソフトクリーム食べながら寝るヤツいる?」


ミツキは呆れ顔でペロリと自分のソフトクリームを舐めた。



あたし達は放課後、学校の近くのファーストフード店にやってきた。

ここはうちの高校の生徒御用達で、周りを見渡しても同じ制服の子達ばかりだ。