「んー、うまいっ」

「良かったぁ」

「じゃあ、ご褒美ね」

ヨシヨシ

私はこの笑顔が大好き

見れるだけでいい、最初はそれだけだったのにな

いつから欲張りになっちゃったんだ、私は。

そして撫でたりする…キミはどうしてそんなに

甘いの…?

「愛乃は食べねーの?」

「へ?あ、私はいいの。」

「そ?ならいーけど。」

とてもじゃないけど、今は食べれる気がしない。

「んー、うめぇーモグモグ」

ーそっか。私…好きなんだ。新くんのこと。
好きだから嫉妬する。好きだから欲張りになる。
好きなら納得がいく。すき…なんだ私新くんのこと…

「ね、ねぇ新くん」

「ん?」

「その…好きな人いる?」

聞いちゃった…

「…どした、急に」

「ほ、ほら好きな人いるなら私が側にいたら迷惑かなぁってさァ '`」

「いたとしても迷惑じゃねーよ。愛乃は特別。」

ドキッ

ほら、キミはまたそうやって私を虜にする。

ほんとうは私が新くんを虜にするつもりだったのにな。

私が先に虜になっちゃったよ…

「好きなやつ…っつーか、忘れられない人…ならいっかな。」

ズキッ

「へ、へぇーそうなんだっ」

忘れられない人…か。

「おう。」

キミの言葉ひとつで一喜一憂しちゃう

私やっぱり、キミに恋しちゃったよ。