「ごめんごめん、やりすぎた」
そっと地面に下ろしてくれる。
だけど手は繋がったままで。
「あ、まだ咲いてる」
影になって見えなかった。
悠李の背中からちょっと顔を出すと一面に広がるのはこっちに向かって咲いているひまわりたち。
青い空に黄色が映えて、絵の中に迷い込んだみたい。
「懐かしいね」
「うん」
背の高いひまわり畑。悠李よりも高い。
中に入ると迷路みたいで2人で追いかけっこした。
必ず迷子になってどこー?ってお互い探すハメになるんだけど。
ひまわりで影になってて、畑と道路が一段窪みができているからそこに2人でちょこんと座った。

