「どこか投げやりというか、全部に面倒みたいに見えて」
そうだね。そうかもしれない。
このぐしゃぐしゃした気持ちは、どれだけ戻そうとしても皺は伸びなくて。
どうしてここまでこじれちゃったんだろうな。
「はぁ……………」
もやもや、ぐしゃぐしゃ。
同じところで思考がぐるぐる回って、何も答えが出てこない。
「私ね、幼なじみがいるんだよ」
「へえ!小雪ちゃんの幼なじみとか気になる!!」
「でも喧嘩?ううん。喧嘩の方がましだ。もうずっと戻れないままでいる」
あれ、私、こいつに何言ってるんだろう。
ぼそぼそと気持ちがこぼれていく。
「どうしたらいいんだろ……」
「戻れないってどうして?幼なじみなんでしょ??」
”幼なじみ”
この言葉が重く刺さる。
そう、幼なじみなんだ。
家族でも、恋人でも、ただの友達ではなく。

