青の彷徨



ん?待てよ。

私はこれ待ってなきゃいけない感じ?

別に用事あって来たわけじゃないんだけど。

暑いし。早く買い物済ませて帰りたいんだけど。


待たせるなら早く出てこい。

てか、待ったとして特に仲良くもない元クラスメイトと何を話せばいいんだ。



蓮が出てきたらどんな文句言ってやろうかと考えてると、コップを二つ持って蓮だけが出てきた。


「ごっめーん。親いないから家には入れないんだ。暑い中申し訳ないですな」

「ほんとだよ」


コップの中には氷と麦茶。それだけはめっちゃ助かる。

空いている駐車場のブロックに座る。ちゃんと日よけがついてるので灼熱の太陽の下よりかは涼しい。ただし体感温度はちゃんとまだ暑い。


「で、小雪ちゃんどうしてここに?」


「買い物通りにたまたま通りかかっただけ」

ほら見ろ。エコバッグにちょっとした荷物。

これ以上ない買い物スタイルだろ。


「ええっ、じゃあ僕の勘違い??てっきり小雪ちゃんが感動の再会シーンを実演しに来たかと思ったんだけどなあ」


「ねーよ。どこにうちらの再会フラグ立ってんだ」


もう一回言っておくけど、一年のとき同じクラスってだけで仲良くないし、話したこともそんなにない。


なんていうの?超絶ポジティブっていうの?それともただのネジが外れたバカ??

その変わってなささに安心する自分もいる。