「小雪に教えてもらったの~」
あ、小雪ちゃんの入れ知恵ね。納得。
あの子なら毎日こういうこと考えてそうだもん。いかに効率よく学校を休むかとか研究テーマにしてるでしょ。
「だけど、真面目に体調悪くなったら教えろよ」
「え、そんなに心配しなくても大丈夫だよー。ほら、さっそく行こ!」
そのまま美織はまたスマホのマップを開いてどんどん進む。
こいつ、使い慣れてるな。
くるくる回さないあたりプロを感じる。
この感じ、さっきのパンケーキ屋さんに似ているところがある。住宅街で、ワンちゃん散歩している人がいて、おばちゃんが自転車で坂道を下っていく。
また食べ物系?あ、いや、文句はないんですよ。さっきから食べてばっかいるなーって思って。でもけっこう食べたしな…。

