青の彷徨




「結城、おまたせ」

おう、じゃあ、案内任せまーす。



………顔色悪くない?


「もしかしてお手洗い長かったのって調子悪いとか?」



あ、トイレ長いとか女子に禁句なのに思わず。


正直、ホテル出た段階で体調悪かったかもしれない。
俺はそこまで女子の顔色伺うような性格じゃない。

申し訳なさでまた自己嫌悪陥りそう。


待て、自己嫌悪の前にやることがあるだろう。


「どっかで休む?まだ時間あるから」


美織に全部任せればいいやとか思ってしまった。

美織が俺のうっぷんとかごちゃごちゃした感情晴らすために俺を連れまわしてくれたっていうので美織のことなんて考えられなかった。