青の彷徨



「ここから大事なこと言うよ」

一行だけのメッセージ。

スクロールしていた指が震える。

私はこれ以降の文で何を言われるんだろう。



結城は一体私に何をしているの?

その本質がこれから明らかになるんだよね。



怖いけど、辛いけど。

大切な二人があんな表情してまで私に伝えようとしていることを自分から遮断することなんてできない。


「俺は結城と彼女がすげー仲いいことを知ってるから、どうして急に美織と付き合うことになったのか分からなかった。だから小雪に連絡入れてクラスでの結城と彼女の様子を聞いてみたんだ」

2人が繋がったのはそこなんだ。

悠李が連絡を取って、小雪はそれから動き始めた。


確かに同じクラスなら普段の様子を伺いやすい。

まだブランケットもマフラーも必要なかった季節、私が小雪の教室までわざわざ行っていたのは少しでも好きな人の顔を見ていたかったから。



「小雪も美織のこと心配してた。美織と付き合っていても結城は変わらなかったし、女子とも話してたから。小雪から色々言われてない?デートした?とか、LINE続いてる?とか」



そういうの、からかってるだけかと思ってたのに。


小雪に付き合ったことを言ったときに泣き顔スタンプ3連続で送りつけてきて、その後も色々聞いてきたから、単純におもしろがってるのかと。


寒いのを言い訳にして最近直接話してなかったなぁ。


文字の奥で、小雪はどんな顔してたんだろう。