「小雪から位置情報送られてきた」
やっと来た!
「行け!!」
「がんばって!」
行ってきます!!
陸上部でもっと練習していればよかった。
そしたらもっと早く行けたのに。
そんな後悔今してる場合じゃないでしょ僕。
とにかく走れ!
どうした!?っていう視線が気になるけれど、そんなの気にして恥ずいとか思ってる余裕なんてない!
夕日の見えるスポットじゃなくても、
シンデレラを向かいに行く王子様になれなくても、
どこに行っても僕の気持ちは変わらない。
僕より頭よくて、運動神経よくて、みんなからの信頼があって、優しくて、男前な結城くんってライバルがいたとしても、諦められるわけないんだ。