青の彷徨



それじゃあ、また明日。

それだけ言って帰ろうとしたのに。



「待って」


何?と後ろを振り返るよりも先に、ぎゅっと後ろから抱きしめられた感覚。


「……美織」

いつもよりも声が近くて、吐息が近くて。

さっきよりもずっとドキドキしてる。




「俺と、付き合って」