先輩と僕との距離

「急に何」


「……さっきね…。」



かくかくしかじか。


とりあえず先輩があはんうふんしてたとこは黙っておいた。言いふらしたら即退学になりそうだし。


そうそう、今喋っているのは青葉 玲央。
中学からの友達で、クール系のイケメン。
両親は音楽家で、母がヴァイオリニスト、父がピアニストだ。ちなみにこいつも中学の時にオーボエをやっていた。

今は結構有名なコンクールとかで最優秀賞とか貰っているらしい。



「ふーん……。……良いとこに目をつけるもんだな……。」



「うん?最後なんて言ったの?」



「こいつに何か魅力あったかなーって」



「うぜえ」



「はは、冗談。でも本当にお前の何が気に入ったんだろうな?」