昼に賄いを食べて、自分の部屋に入った。本当に昼から休みを貰えたのだ。


自分の持ち物である部屋着に着替えるのだけど…

この和室には似つかわしくない装い。私の部屋着が浮いているのか、部屋が和室だからか?


トントンと扉を叩く音が聞こえ…


「どうぞ。」


入って来た都さんが


「ああ、紅麗ちゃんお嬢様だからね。」


と、私を見てクスリと笑う。


「今日は仕事終わったんでしょ?今から、ここでの生活で もう少しリラックスできる服を買いに私の娘に連絡するから 待っててくれる?」


有無を言わせない都さんの勢いに押されながら、私は頷くしかない。


ここの人は 私が「はい」としか認めて貰えないのだと、この2日間でよくわかった。