♪〜……


『うん、完璧。ここまでできたらコンクール優勝できる
はずよ?……まだ出たくない?』

「出る気はないので。」

『そう……。まだあのこと引きずってしまう?』

「そうなんですかね」

『知羽ちゃんのお母さんもきっと出て欲しいと「先生。」……ごめんね。』

「私はただ自由に大好きなピアノが弾きたい。誰かに評価されたいなんてもう思ってません。」

『そう……じゃあ、また明日ね』

「ありがとうございました」