庭で作ったという茄子やピーマンも用意されたが、七輪の上はほぼ肉のみが占拠している状態だ。次第に煙が落ち着き、いい香りが漂いだす。
タレはたくさんあるそうで、健二くんがお酌するかのように勢いよく紙皿に注いでいく。谷口さんは肉を焼きながら、誇らしげに話してくれた。
昔から牛を育て、近くにある屠畜場(とちくじょう)で牛を処理するところまで自分でしてきたのだという。だから味も安全性もお墨付きだと。
肉の大半を業者に卸しながらも自ら焼肉店を経営し、自慢の牛をお客さんに食べてもらっていたらしい。
なのでさっきのスタイルは昔かららしく、理恵さんの話の出所にも合点がいた。冗談抜きにすごい迫力だったので、本気でジェイソンと勘違いしそうになったのをこっそり心の中で謝る。
今は卸す業者もないので、自分のところで食べるしかない。
網の上で焼かれている肉も谷口さんが大事に育ててきて、昨日まで生きていたのだと思うと簡単に口に運べない。
知識だけなら知っていても、自分の育てた牛を自分で処理するというのは私には考えられなかった。どうしたって情が湧いてしまうだろうし、つらくなると思う。
当たり前のようでいて、こうして命を処理する人がいるから、私たちは肉を口に運べるんだ。どうして『いただきます』というのか。谷口さんの話を聞いて改めて考えさせられた。
それにしても肉自体口にするのは久しぶりだ。それ以前にこうして大人数で食事するのはいつぶりだろう。
『いただきます』としっかりと手を合わせ、紙皿に置かれた肉を口にした。
タレはたくさんあるそうで、健二くんがお酌するかのように勢いよく紙皿に注いでいく。谷口さんは肉を焼きながら、誇らしげに話してくれた。
昔から牛を育て、近くにある屠畜場(とちくじょう)で牛を処理するところまで自分でしてきたのだという。だから味も安全性もお墨付きだと。
肉の大半を業者に卸しながらも自ら焼肉店を経営し、自慢の牛をお客さんに食べてもらっていたらしい。
なのでさっきのスタイルは昔かららしく、理恵さんの話の出所にも合点がいた。冗談抜きにすごい迫力だったので、本気でジェイソンと勘違いしそうになったのをこっそり心の中で謝る。
今は卸す業者もないので、自分のところで食べるしかない。
網の上で焼かれている肉も谷口さんが大事に育ててきて、昨日まで生きていたのだと思うと簡単に口に運べない。
知識だけなら知っていても、自分の育てた牛を自分で処理するというのは私には考えられなかった。どうしたって情が湧いてしまうだろうし、つらくなると思う。
当たり前のようでいて、こうして命を処理する人がいるから、私たちは肉を口に運べるんだ。どうして『いただきます』というのか。谷口さんの話を聞いて改めて考えさせられた。
それにしても肉自体口にするのは久しぶりだ。それ以前にこうして大人数で食事するのはいつぶりだろう。
『いただきます』としっかりと手を合わせ、紙皿に置かれた肉を口にした。


