昨日先生に



「明日俺と図書館行かない?」



 と誘われた。



 私は夢も希望も何もない高校3年生。

 でも一応受験生。



 先生はそんな私を心配してくれている。



 真夏の熱い太陽の下、蝉時雨が煩いグラウンドの片隅で私の悩みを聞いてくれる。

 そして「一緒に夢を探そう」と微笑んでくれる。

 辛くて苦しくてどうしようもなくなってしまった私を、涙が枯れるまで抱き締めてくれる。



 優しくて、あったかくて、格好良くて。

 先生が、私は好きだ。



 先生にしてみたら…



 こんなの、仕事のひとつなんだろうけど。


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