星降る夜の月



今の放送はちょうど最終回らしい。


まさにもうすぐ女の子が死ぬクライマックス。


ここに女子はこぞって涙を誘われたそうだ。


でも、所詮はドラマ。


自分の身の回りの人が亡くなるのと訳が違う。


女の子の死後、男の子は手紙を見つける。


そこには一緒にいられて幸せだったよ、だからあなたも幸せになってね、と書かれていて、そこでさらに男の子が号泣。


そこで話は終わっている。


エンドロールが流れたところでちょうどカレーが完成した。


ご飯を丼に盛って、カレーをかける。


「……いただきます」


……おいしい。


今日のは上出来だ。


合格点を付けていると、電話が鳴った。


「……もしもし」


「夏海、クラスのやつと話してみねえ?」


「なんで?」


一瞬、息を吸う音がした。


「朱璃が、話したいんだってさ。」


電話口では男子の騒がしい声が聞こえる。


「……いいけど。」


「代わるわ」


「……もしもし?」


やや間があってから朱璃が出た。


「……どうしたの?」


「……ごめんね、夏海」


「なんで謝るの。」


「……だって、あたしが取っちゃったから、湊。」


「……別に、取られたとは思っていないよ。

朱璃の方が可愛いから明らかに受けも良いし。」