星降る夜の月



……なんだろう。


今日の夜に何があるのだろう。


高い所ならば空でも見るのかもしれない。


湊、センチメンタルなやつじゃないはずなんだけど。


うんうん唸って考えていると、お腹が空いた。


ちょうど昼ごはんの時間だ。


人間は、考えているだけでもお腹が減るらしい。


私の規則正しい生活の賜物だと以前湊に話したら俺の方が規則正しいと威張られた。


誰もいない時間は下に降りていられる。


冷蔵庫の中を見ると、夏野菜がたくさん入っていた。


お母さんはあらゆるところにいい加減なくせに野菜だけは凝っているのだ。


カレーでも作るか。


ナス、パプリカ、じゃがいも、にんじん、ピーマン、セロリ、何でも入れる。


これで明日の朝までは余裕でもつ。


余ったら今の時期は腐りやすいから湊にお裾分けすればいい。


全部の野菜をまずは丁寧に水洗いする。


不登校のアドバンテージは時間が腐るほどある事だ。


料理も丁寧に出来るから、失敗も少ない。